小さなお子様からお年寄りまで!星だけじゃない阿智村の魅力を知って欲しい
早速ですが、みなさん長野県阿智村市をご存知でしょうか?
おそらく阿智村を知っている方は口を揃えてこう答えるでしょう。
「あ、星が綺麗なところだよね~」と。
合ってます。もちろん合ってますよ。でも、
阿智村の魅力は星だけじゃないんです!!
それを今回の記事で少しでもお伝え出来ればと思います。
ゲストハウスでお世話になったオーナー直伝のおすすめスポットもたんまり載せているので是非是非是非、最後までご覧いただければ嬉しいです。
目次
新宿発、友人たちと阿智村へ
きっかけは友人が発信した「阿智村に行きたい」という1件のツイート。
あれよあれよと話が進み、私たちは遂に出発当日の朝を迎えました。大の大人5人で行く修学旅行です。わくわくが止まらず前日の夜はたっぷりお酒を飲んでたっぷり8時間眠りました。
▶1日目
気合いと下心が空回り、早速二日酔いスタートを決め込んだ筆者。8時間寝たのに。
慢性的に胃がヤバイという感覚の二日酔いだったので電車からのレンタカーが本当に辛かった。本当は朝マックを楽しみにしていたのに「マック」と聞いたら吐き気を催す最悪なパブロフの犬。なんとかビタミンが取れそうな飲み物とラムネ、ランチパックを購入して胃に押し込みました。(二日酔いのときはラムネがおすすめです。積極的にブドウ糖を摂っていきましょう。)
道中は談合坂SAでトイレ休憩をはさみ、諏訪湖SAで昼食を取りました。
復活の兆し
出発して約5時間、遂に阿智村へ到着。
ゲストハウスのチェックインまで少し時間があったので、手始めに向かった先は温泉施設『湯ったり〜な昼神』。ゲストハウスまで車で4分ほどの距離なので、宿泊者で夜に来る方も多いんだとか。
真昼間から入る露天風呂の気持ち良さは異常
サウナはこぢんまりとした大きさでしたが、水風呂が痛覚を刺激するほどの冷たさで交互浴が捗ります。浸かった瞬間に爪先から痛みを感じる冷たさなので、さながら脳内風景は川。せせらぎを感じる余裕など皆無。雪解けの時期の川に放り込まれた感覚です。でもきっと近所にあったらクセになっちゃう。そんな水風呂でした。
風呂上りにみんながコーヒー牛乳やらを飲む中で、わたしと一緒にさっきまで二日酔いしてたはずの友人が缶チューハイを飲んでて驚愕したのはここだけの話。バケモンかよ。
▼『湯ったり~な昼神』公式HP
【公式】湯ったり~な昼神|長野県昼神温泉 日帰り温泉 プール
住所:長野県下伊那郡阿智村智里370-1
電話:0265-43-4311詳細:620円/大人、310円/小人(2020年5月時点)
ゲストハウス『みんなのいえ』
身体も温まり、アルコールも抜けていよいよ本日の宿『みんなのいえ』にチェックイン!見た目は普通の一軒家。もちろん駐車スペースも有。
到着と同時に笑顔で出迎えてくれたのはオーナーのえみさんです。
4人のお子さんを育てながら「こども食堂」などのボランティアも行う
宿泊の際の注意点や、共有設備の使用方法等の説明を受ける一行。近所には『ゲストハウスの冷蔵庫』と呼ばれる街のホットステーションや、買い出しに便利なスーパーもあるので非常に便利。
そして家の隅々まで掃除が行き届いていて綺麗すぎる…!!実家に帰ってきたような安心感があり、ホッとできる居心地の良さ。キッチンが使えてシャワールームもあって、とっても素敵なおうちでした。
▼『みんなのいえ』公式HP
コタツでぬくぬく星空散歩
陽が落ちてお待ちかねの星空鑑賞へ。今回は『ACHI BACE』という2019年春にオープンしたばかりの、カフェを併設した施設を予約していました。
寒すぎてホットココアとホットワインを飲む一行
なんとここ、外のデッキに炬燵があるんです。ここなら簡単に星空を見ながらコタツでホットドリンクというインスタ映え抜群の構図が完成です。『みんなのいえ』から車で5分とアクセスが良いのもGOOD!
友人が望遠鏡(デッキに置いてあるものを自由に使える)を駆使してくれた結果、月のクレーターまでくっきり見ることもできました。
月が綺麗ですね
段々と雲が出てきてしまい満点の星空は拝めませんでしたが、実際には10日前から当日の天気予報は雨だったんですよね。全員が「星空を見ることができないかもしれない」という覚悟をしていたので夜まで天気が持っただけで御の字でした。デッキのすぐ下を流れる川の音もいとをかしでした。
ただ、もしできることなら施設を完全消灯する時間があって欲しかったというのが本音…!次回満天の星空リベンジの際にはもっと山の上まで登ってみようと思います。
▼『ACHI BASE Winter night Balcony』公式HP
Winter night Balcony | 日本一の星空阿智村のカフェ&バー&レンタルショップ<ACHI BASE>
電話:0265-49-3177
詳細:1,500円/30分 ※1ドリンク付き(2020年5月時点)
宿泊客同士の交流と宴
スーパーで買い込んだお酒やつまみを広げ、同日に宿泊していたイギリス人のオリバー(仮名)を交えてリビングで晩餐会を開催。なんでも名古屋からひとりで星を撮影するために高速バスで来たのだとか。こういった多種多様な交流ができるのもゲストハウスならではの醍醐味ですね。
『みんなのいえ』は高速バス乗り場までも徒歩圏内
金箔入りの日本酒で乾杯したり
台所を使って軽いおつまみを作ることも可能
ひたすらお酒を飲み、UNOなんかやったりして、あっという間に消灯時間を迎えるのでした。
そしてここでもうひとつ忘れられない思い出ができました。そう、お布団です。シーツは洗い立てで、お布団は上も下も半端じゃないくらいふかふか。「朝は冷えるから」と湯たんぽまで貸してもらい、幸せほかほかの蒸しまんじゅう。
普段はベッドに寝ている私ですが、まさか自宅よりもぐっすり眠れるとは思いませんでした(翌朝全身めちゃくちゃ元気だった)。この寝心地を求めて再訪する日も近いでしょう。
関東民、阿智村の『冬』を垣間見る
▶2日目
ぐっすり眠って、オリバーに日本の朝食をふるまうことに。二日酔いもなく絶好調な朝を迎えて気分爽快。お米はゲストハウスにあるものを1合100円で使うことができます。
白米と味噌汁。これぞジャパニーズモーニングスタイル
ストーブの上で温めた味噌汁は格別
朝食後にチェックアウトを済ませ、旅の仲間にオリバーを加えた一行は雪の降るなか月川温泉郷にある『野熊の庄 月川(げっせん)』を目指します。
1日目は雪の「ゆ」の字もなかったのに、ここにきて長野が本気を出してきている
無事に到着(写真は特別な許可を得て掲載しています)
午前中から入るお風呂も最高・・・!!!
内風呂、露天風呂ともに1つずつというシンプルな作りですが、湯加減も温泉の質も文句なし。美肌効果や肩こりにも効くようで、入ったそばからお肌がすべすべツルツル。
笠をかぶって雪見露天風呂、オツ以外のなにものでもない。
休憩スペースにあった薪ストーブ
お風呂上りはオリバーと一緒にけん玉やだるま落としなどで遊びました。桜が咲く頃や、紅葉の時期なんかにも訪れたい場所です。
▼『野熊の庄 月川(げっせん)』公式HP
電話:0265-44-2321
詳細:600円/大人、400円/小人 ※日帰り入浴(2020年5月時点)
悲しきかな、オリバーとお別れの時間がやってきました。高速バスの停留所でひとりずつハグをして今回の出会いに感謝しました。そして再び5人になった我々は満蒙開拓平和記念館(こちらは後程紹介!)や足湯へ行きました。
川の音が聞こえる足湯
足だけつるスベ度が二倍になりました
▼『ふれあいの湯』
詳細:無料、年中無休
このあたりでは朝市もやっているらしい
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、昼過ぎには帰路につくこととなりました。
駒ケ岳SAのごはんが美味しかった
運転中、濃霧に襲われて死を覚悟する私
そんなこんなで、なんとか無事に大人の修学旅行~阿智村編~は幕を閉じました。かかった旅費は以下参照。
- 車(レンタカー代) 16,000円(3,200円/人)
- ガソリン代+高速代 15,000円(3,000円/人)
- ゲストハウス宿泊費 16,500円(3,300円/人)
- 酒・つまみ・雑費 10,000円(2,000円/人)
ひとりあたり約11,500円。5人で割ってるのでとっても安い。
※温泉やACHI BASEの料金は除く。
※車はにこにこレンタカーで手配したウィッシュ、新宿発の値段。
スタッドレスタイヤと免責保証を付けています。
ゲストハウスの母直伝!阿智村の魅力を大公開!
今回の旅行では回り切れなかったスポットもたくさんあるので、お世話になったゲストハウス『みんなのいえ』でお世話になったオーナーのえみさんにいろいろ教えていただきました。
えん
満天の星空を観に、必ずリベンジに行きます!今回行ったところ以外でもおすすめの場所があれば教えてください!!
えみさん
まかせてください!せっかくなので、村内バージョンと村外バージョンでまとめてみました。早速おすすめスポットを紹介していきますね!まずは村内のおすすめスポットから。
1.村内のオススメスポット
(1)阿智村園原地区
ここは何と言って星空観賞で有名な『ヘブンスそのはら』があるところ!…というからではなく、西暦700年ころ大和朝廷によって整備された日本最古の国道『東山道(とうさんどう)』が残っているんです。その『東山道』の最大の難所といわれるのが『神坂峠(みさかとうげ)』。今でも自然豊かなこの地に漂う万葉の歴史を感じて欲しいです。
確かに私も『ヘブンスそのはら』しか知らなかったです。日本最古の国道…ドライブ中に話のネタとしてもインパクトがありますね!
ちなみに、花桃で有名な『花桃の里』も園原地区。源義経が馬をつないだといわれる『駒つなぎの桜』は東山道沿いに。トレッキングコースとして気軽に東山道を歩けるコースだけでなく、本格登山として東山道を楽しむこともできます。個人的には『信濃比叡 廣拯院』もおすすめです。
引用元:日本一の花桃の里 南信州阿智村 - 南信州 昼神温泉公式観光サイト
サイトで写真を拝見しましたが、花桃ってコロンとしていてとってもかわいい!春先のあたたかくなってくる時期にトレッキング、ぜひ行ってみたいです。『みんなのいえ』から車で20分程度の場所というのも魅力ですね。
▼『花桃の里』
▼『駒つなぎの桜』
▼『信濃比叡 廣拯院』
電話:0265-44-2366
(2)阿智村駒場地区
『みんなのいえ』がある地区が駒場地区。『みんなのいえ』はその中でも木戸脇という地域で、東山道の頃の阿智駅がおかれた場所でもあります。今ある街並みは江戸時代『中馬街道』として栄えたころの名残。平安から江戸、そして昭和を感じることのできる町です。『駒場の町並み』はもちろん、『長岳寺』『安布知神社』『満蒙開拓平和記念館』と、おすすめスポットが目白押し。
ゲストハウスの目と鼻の先にこんなにたくさんスポットがあったなんて…!私、神社やお寺が大好きなので長岳寺と安布知神社は次回外せないスポットとして覚えておきます!買い出しや散歩がてらに駒場の町並みを見て歩くのも楽しそう。
ちなみに、この地域をガイドするという『あちこち散歩』というグループができました。実は私もそのガイドの一人になっています。
▼『中馬街道』
▼『駒場の町並み』
▼『長岳寺』
電話:0265-43-2967
詳細:西暦810年ころ最澄上人により創建。武田信玄を火葬したお寺とされている。第2次世界大戦時、満蒙開拓団の残留日本人孤児や婦人の帰国運動を導いた山本慈昭和尚は先代の和尚さんとのこと。
▼『安布知神社』
詳細:西暦368年創建。かなり古く歴史のある神社で、有名な戸隠神社はこの神社の分祠。
電話:0265-43-5580
詳細:旧満州に入植した満蒙開拓団の苦難の歴史を伝え、平和の尊さを次世代に語り継ぐために設立された満州移民史を扱う日本で唯一の民間施設。
(3)阿智セブンサミット
『阿智セブンサミット』は阿智村にある7つの山を登頂するっていうもの。私自身も次男とそれなりに頑張っていて、現在4つの山『蛇峠山(じゃとうげやま)』、『大川入山(おおかわいりやま)』、『網掛山(あみかけやま)』、『富士見台高原(ふじみだいこうげん)』に登頂済み。どこも『みんなのいえ』から日帰りコース。これを理由に阿智村に何回も訪ねて来てもらいたいなぁと思ってます。
引用元:えなさん / Mt.Ena - 東山道・園原ビジターセンターはゝき木館
ひとつのスポットかと思いきや一気に7つも出てきた…!!!地元民の方でも7つ登り切ったら達成感が凄そうですが、旅行のタイミングで一山ずつ登っていくのも毎回の楽しみになりそう。お気に入りの山が見つかったら次は季節を変えてみたり、楽しみ方は無限に広がっていきますね。
▼『阿智セブンサミット』
2.村外のオススメスポット
では、今度は村外のおすすめスポットを紹介していきます!
村内だけでも回り切れないくらいのスポットがあったのに村外にまでおすすめスポットがあるなんて、さすが阿智村の四季を知り尽くしたえみさん…期待が高まります。是非よろしくお願いします!
(1)下栗の里
『みんなのいえ』から車で1時間20分。日本のチロルといわれるこの地域は、とにかく素晴らしい景色!千と千尋の神隠しのモデルのひとつになった『霜月祭り』をはじめ、歴史深い文化が残る地域です。
わああ!私、こういうのに弱いんです。映画のなかで、油屋でみんなが踊ってるシーンが目に浮かびました。日本中の神様を呼び出してお風呂に入れて元気にするお祭り、一度でいいから見てみたい!しかも下栗の里は『にほんの里100選』にも選ばれているくらいに公認の綺麗さを誇る里なんですね。
▼『下栗の里』
▼『霜月祭り』
(2)妻籠・馬籠宿
いわずと知れた中山道の宿場町を保存している地域。阿智村から30分という近さなんですよ。そして実は妻籠は長野県、馬籠は岐阜県。県が違うのね。この妻籠と馬籠間の峠を歩いていく『妻籠馬籠トレイル』というのが外国人観光客に大流行なんです。
これまた素敵なスポットが…。妻籠馬籠トレイルは午前中からスタートするのも良さそうですね(所要時間は2~3時間程度)。ほどよくおなかが減りそうな距離感です。
▼妻籠宿(つまごじゅく)
▼馬籠宿(まごめじゅく)
※現在、妻籠馬籠トレイルは新型コロナウィルスの影響で大打撃を受けているとのこと。落ち着いた頃には、またたくさんの方に訪れてほしいスポットです。サイトによると『馬籠から妻籠に向かった方がラクチン!』みたいです。
(3)天竜峡
昔からある有名な観光名所。天竜川下りだけでなく、最近できた『天竜峡大橋』の下を歩く『そらさんぽ』もなかなか見ごたえあります。川下りも2か所あって、それぞれの楽しみ方があるのよね。天竜峡の脇を走る、秘境線『飯田線』は電車好きにはたまらないはず。川下りのあと、この飯田線に乗って駐車場まで戻るのがおすすめ。
秘境線の電車って、マニアや年齢関係なく大興奮間違いなしですね。夏には川下りをしたいなあと思っていたので、あわせてそらさんぽや飯田線も満喫したいです!
▼『天竜峡』
天龍峡温泉観光協会 - 名勝天龍峡の川下りや桜・紅葉情報(長野県飯田市)
住所:長野県飯田市千栄
▼『天竜峡大橋』
住所:長野県飯田市千栄
▼『そらさんぽ』
天龍峡大橋・そらさんぽ天龍峡 | 南信州ナビ - 長野県南部飯田市のいちご狩り・りんご狩り・桜情報・温泉や宿泊等の観光ガイド
(4)阿寺渓谷
最後に『阿寺渓谷』。ここは『みんなのいえ』から車で1時間程度の場所なので、ばっちり阿智村の観光圏内です。写真に写っているのは愛娘と愛息子。
「映え」が過ぎる…!!『エメラルドグリーンの清流』というワードのパンチがすごい。これから暖かくなってくる時期にはぴったりですね。絶対に行ってみたい場所のひとつになりました!
▼『阿寺渓谷』
さいごに
私の好きなスポットはざっとこんな感じかな。まだまだいいスポットはあるんだけどね。いつもは来てくださったゲストさんの嗜好や、帰る方面、子供連れかどうかなどを考慮して提案させてもらっています。ノープランのゲストさんと、次の日のプランを考えるのがとっても楽しいんです。
宿泊したときも思いましたが、えみさんの『来てくれた人に全力で楽しんでもらいたい』という気持ちが本当に素敵で、大好きです!そして阿智村情報が村外ともに次々に飛び出してくるのが凄過ぎる…。想像してた50倍くらい魅力が詰まっていてびっくりしました。コロナが落ち着いたら必ずまた遊びにいくので、そのときは宜しくお願い致します!!
本当に、夜着いて星だけ見て朝帰っていくゲストさんが多くて。私としてはゆっくりじっくり阿智村を味わってもらえたら嬉しいです。また機会を作って是非遊びに来てくださいね!
もちろんです!!今回は本当にありがとうございました!!!
****
はい。ということで阿智村(とその周辺)の魅力、皆様にも伝わりましたでしょうか。少なくとも私は記事を書くなかで教えていただいたスポットをひとつずつ調べてみて、とってもわくわくしました。そしてなんといっても老若男女、大人も子供も楽しめる場所が多い!
掘れば掘るだけ魅力が溢れてくる阿智村、コロナが収まった暁にはみなさん是非訪れてみてください。私も絶対にまた行きます!
それでは今回はこのあたりで!
ノシ
★緊急事態宣言に伴い、自粛期間中にできることを書いてみました。