遅めの初詣をと亀戸天神に立ち寄ったところ、とっても珍しい神事に参加できました。
私は恥ずかしながら29年と少し生きてきて、今日初めて知りました。せっかくなので自分のためにも詳細を書き残しておこうと思います。
年に2日の鷽替神事
こちらは「うそかえしんじ」と読むそうで【実在する「鷽(うそ)」という鳥をモチーフにした木彫りのお守りを毎年取り替える】というもの。
毎年1月24日・25日の二日間でしか手に入らないお守りを手にすることができる非常に貴重な神事です。(木彫りの鷽は一年間で鷽替神事の二日間しか手に入れることができませんが、鷽をかたどったお守りは一年を通して授与しています)
鷽替神事とは
鷽替え神事は文政三年(1820年)、九州太宰府天満宮にならって始められ、以来毎年正月24日、25日に執り行われています。江戸時代の頃には人々が「替えましょう、替えましょう」の掛け声と共に互いの鷽を交換する習わしがありましたが現在では前年の鷽を神社に納め、新しい鷽と取り替えるようになりました。
公式HPより
神事の当日
当日は早朝より参拝者が列をつくり、御本殿での祭典執行の後、八時半の太鼓の合図と共に鷽の授与が始まります。全ての鷽が飛び立つと神事は終了となります。25日の夕刻天神様より「金鷽」の番号を戴き、この番号が当たった人には金鷽が授けられ、その一年特に幸運であると伝えられています。番号は鷽と共にお渡しする由来書に記されています。
鷽替の由来
鷽は実在する小型の鳥で、山間部に生息しています。凶事を「嘘」にして吉事に取り(鳥)替える、または人々が知らず知らずのうちについた「嘘」を「誠」に取り替えると伝えられています。鷽を取り替えることによって一年の吉運を招き、開運・出世・幸福を得ることができると信仰されてきました。又、太宰府天満宮のお祭りの時に害虫を駆除したという伝説や、「鷽」という字が正字体の「學」に似ていることから、学問の神様である天神様とのつながりが深いと考えられ、勉学に励む人々のお守りとしても親しまれています。
木彫り鷽
鷽替神事で授与される木彫りの鷽は、木にとまっている様子をかたどっており、一体一体神職の手によって作られています。約一年をかけて制作され、お正月過ぎから神職総出で仕上げます。手作りの為、それぞれの表情が微妙に異なるのが特徴です。
大きさは一号から十号までと懐中用がある
たくさんあって迷いましたが、初参加なので1号を購入。自分の家に合ったサイズを選べるのも有難いですし、毎年取り替えるたびにサイズを大きくしていく方も多いんだとか。
懐中鷽(長さ4.0×直径0.5)初穂料500円
1号(長さ4.6×直径2.2)初穂料600円
2号(長さ6.3×直径2.4)初穂料800円
3号(長さ7.6×直径2.8)初穂料1,000円
4号(長さ8.8×直径3.2)初穂料1,500円
5号(長さ10.9×直径3.6)初穂料2,000円
6号(長さ11.9×直径3.6)初穂料2,500円
7号(長さ13.8×直径4.3)初穂料3,000円
8号(長さ15.8×直径4.5)初穂料4,000円
9号(長さ18.3×直径4.7)初穂料5,000円
10号(長さ21.2×直径6.0)初穂料7,000円
ずらりと並んでいるのがとってもキュートです
鷽替神事は亀戸天神だけじゃなかった!
鷽替神事、調べてみると全国各地の神社で行われていました。場所ごとに鷽の顔形も全く異なるのが面白いです。
実施日
▶1月7日
▶1月11日
飯坂西根神社境内
▶1月24、25日
▶1月25日〈初天神祭〉
牛天神北野神社(東京都文京区)
平河天満宮(東京都千代田区)
五條天神社(東京都上野)
新井天神 北野神社(東京都中野区)
町田天満宮(東京都町田市)
湯島天満宮(東京都文京区)
榴岡天満宮(宮城県仙台市)
朝日森天満宮(栃木県佐野市)
山田天満宮(愛知県名古屋市)
道明寺天満宮(大阪府藤井寺市)
横手神明社(秋田県横手市)
▶1月25日~2月3日まで
千葉天神(千葉県千葉市)
▶4月24日
▶1月3日
▶その他
住吉神社(福岡県福岡市)など
※北部九州では天満宮以外でも多くの神社で斎行される
※Wikipediaより
さいごに
今回は鷽替神事を中心にお話しましたが、亀戸天神には年間を通して様々な行事や見どころが盛りだくさん。4月下旬頃からは藤棚が見頃を迎えます。
境内の至る所でスカイツリーが顔をのぞかせる
是非、みなさんも亀戸にお越しの際は亀戸天神へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で。
ノシ