【前編】都内在住の30歳無職が能登にある古民家宿の管理人になったら最高過ぎた
はじめましての方もそうでない方もお久しぶりです。
無職として人生の夏休みを過ごしていた筆者ですが、縁あって石川県は能登半島にある古民家宿の管理人を務めることとなりました。
1.経緯
知人・友人に「一体なにがあったら古民家宿の管理人になるのか」と聞かれるのですが、答えは「Twitterでオーナー(以下佐藤さん)に連絡したから」です。おっと、今はXでしたね。
ぴんぽいんとさん=オーナー=佐藤さんです
TLにおすすめとして流れてきた記憶があるのでアナリティクスってすごいですね。椅子頼んだら椅子ばっかりおすすめしてくる某通販サイトとは訳が違います。
zoomで一度お話したところ、志賀町赤崎という集落への想いが熱すぎる…!あとTwitterのイメージとちがって無邪気な笑顔が可愛らしいおじさんでした。(怒らないで欲しい)
そしてなにより驚いたのが、佐藤さんは東京在住ということ。これは驚き桃の木山椒の木…東京で仕事しながら能登で古民家宿を経営するって、凄すぎませんか。
兎にも角にも佐藤さんへの尊敬と畏怖の念に包まれた私のアドレナリンはぎゃんぎゃん。その場で訪問する日程を決めて高速バスの予約を取りました。無職なので時間だけはあって良かったです。
佐藤さんの熱い想いが綴られている記事はコチラ。
2.下見
なにはなくとも現地に行かないことにはやるもやらぬも決められん!ということで6月末にDMを送ってから約2週間後、私は夜行バスでどんぶらこと能登へ向かいました。
- 1日目
6:15 バスタ新宿から8時間、羽咋駅に到着。朝めちゃくちゃ早いのに佐藤さんが車で迎えに来てくれました。※宿の最寄り駅だけど車で50分かかる。あと羽咋を『はっさく』って呼んでたら『はくい』だった。読めるか。
7:30 観光名所の千里浜なぎさドライブウェイ、巌門に寄っていただくも生憎の曇り空。天気が良いと透き通った海の色がとても綺麗なんだとか。
波打ち際をドライブできる千里浜なぎさドライブウェイ
曇ってても迫力は感じる
8:30 無事に目的地TOGISO-能登の古民家宿-に到着!
わ~これSNSで見たとこだ~!と進研ゼミの漫画みたいな感想が出る
名前書いてある!歓迎されてる!嬉しい!
玄関にある謎のでっかい木 『田舎の大きい家』感がすごい
囲炉裏 煤で黒くなった梁がたまらなくかっこいい
キッチンまわり Wi-Fi環境完備でコワーキングスペースにも使える
風よけの役割を担っている納屋は「こんな風にしたいな」という想像が掻き立てられる
蔵も見学 博物館のようで何時間でもいられる楽しさがある
なんやかんやと動いていたらあっという間に夜になりました。
サザエの下拵えをする佐藤さん
これこれこれ~~~~
この日宿泊していたお客さんと一緒に囲炉裏を囲む
- 2日目
朝食の支度をしていたら炊飯器が『バチン』という音と共に壊れてしまい(壊したとも言う)、急遽土鍋でごはんを炊くことに。「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな」と言えるけどやったことはない。まさかこんなところでも古民家体験ができるとは。※現在は炊飯器が新品になりました。
ネットで調べてなんとかうまく炊けた
11:00 この日はたまたま内覧イベントだったため、ぞろぞろと周辺に住む方がTOGISOへとやってきます。
今年6月にリノベーションされた水回り キッチンカウンターには日本海のように青く綺麗なタイルが並ぶ
東京都墨田区押上の長屋茶房天真庵さんがご夫婦で助っ人に来てくださいました。ご主人自ら豆を炒って挽いた珈琲が最高でした。
お二人はお店で「能登休み」という期間を設けて月の半分を能登で過ごしているんだとか!素敵!
たまたま立ち寄ってくれた女の子たちも楽しそうに囲炉裏でおしゃべり
19:45 この日もあっという間に夜になったので、車で10分の『ますほの湯』へ。想像の5倍くらい綺麗でサウナ・露天まであって最高だった。大人450円でこれはありがたい。
- 3日目
7:30 佐藤さんと近所の堤防へ。
風と波でびしゃびしゃになる
はじめての穴釣りで釣れたカサゴは小さいのでリリース
昨日に続いて内覧イベントを開催していたので人の出入りがあり、たくさんのご近所さんとお話しできました。感じたことはただひとつ
みんなとにかく優しい
でした。田舎って場所によっては排他的な地域もあるとは思うんですが、TOGISOのある志賀町赤崎はなんともあたたかく、女性がとっても元気な街でした。カラカラと笑うマダムたちの声が心地良い。わかりやすく例えるならもののけ姫のタタラ場みたいな。一瞬で大好きになりました。
差し入れでいただいた『いがら饅頭』、もちもちで美味しい
トギストアーさんからいただいたパン×ご近所さんからいただいた野菜でサンドイッチ
3日目にしてやっと青空も見れました
18:00 イベントも終わり、今宵も宿泊のお客様に混ぜていただいて乾杯。
美味しすぎるワイン
最後はインド人の旦那さんが作ってくれたカレーに舌鼓。スパイスに飢えていたので本当に沁みた。
絶品ココナッツチキンカレー
21:30 楽しかった時間も束の間、帰る時間になりました。羽咋駅まで送っていただき、非日常ともここでお別れ。
3.決意
瞬く間に終わった二泊三日。私の心は決まりました。
このあと正式に管理人として再び赤崎を訪れた話は【後編】にて。※近日公開予定
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